10月13日(土)に、中京学院大学(岐阜県中津川市)にて2018年大会が開かれ、盛会のうちに終わりました。
午前の部では、シャーロットの作品について、「客間」という空間に着目する考察、ギャスケルの『メアリー・バートン』との語りの比較、「老い」のイメージについての分析がなされ、またエミリの『嵐が丘』に描かれる馬に着目した斬新なアプローチによる発表など、4つの研究発表が行われました。午後の部では、エミリー・ブロンテ生誕200年を記念して、青山学院大学の橋本清一名誉教授による「『嵐が丘』に於ける愛の絆」と題する情感豊かな講演が、会場を魅了しました。続いて、シンポジウム「エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読み直す」が行われ、『嵐が丘』を初心に返って読み直してみたいというコンセプトから、『嵐が丘』の“heath”に注目した読み、〈復讐〉と〈赦し〉およびイザベラの描写についての検証、ヒリス・ミラーの『嵐が丘』論を再考して『嵐が丘』の作品解釈の果てしない可能性を示す考察がなされました。愛と激情の物語『嵐が丘』の世界を学び、楽しむ、エミリー・ブロンテの生誕200年記念にふさわしい一日となりました。
大会の出席者は64名(会員53; 非会員11)で、懇親会の参加者が30名でした。素晴らしい会場をご提供くださいました中京学院大学さま、大会をお世話くださった先生方とお手伝いくださった中京学院大学の学生の皆さま、ご多忙のなかご出席いただきました皆さまに、深く感謝申し上げます。午前の部では、シャーロットの作品について、「客間」という空間に着目する考察、ギャスケルの『メアリー・バートン』との語りの比較、「老い」のイメージについての分析がなされ、またエミリの『嵐が丘』に描かれる馬に着目した斬新なアプローチによる発表など、4つの研究発表が行われました。午後の部では、エミリー・ブロンテ生誕200年を記念して、青山学院大学の橋本清一名誉教授による「『嵐が丘』に於ける愛の絆」と題する情感豊かな講演が、会場を魅了しました。続いて、シンポジウム「エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読み直す」が行われ、『嵐が丘』を初心に返って読み直してみたいというコンセプトから、『嵐が丘』の“heath”に注目した読み、〈復讐〉と〈赦し〉およびイザベラの描写についての検証、ヒリス・ミラーの『嵐が丘』論を再考して『嵐が丘』の作品解釈の果てしない可能性を示す考察がなされました。愛と激情の物語『嵐が丘』の世界を学び、楽しむ、エミリー・ブロンテの生誕200年記念にふさわしい一日となりました。
来年度の日本ブロンテ協会第34回大会は、2019年10月12日(土)に京都大学(吉田南キャンパス)で開催予定です。また来年度、皆さまにお目にかかれますことを楽しみにしております。