2011/04/05

「アレクサンダー教授訪問記」(宇田和子)

宇田和子先生より、写真付きでご投稿を頂きました。タイトルは、「アレクサンダー教授訪問記」です。宇田先生、誠にありがとうございます。皆様からのご投稿、お待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。


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2011年3月3日、シドニーにあるニュー・サウス・ウェールズ大学にクリスティン・アレクサンダー教授を訪問しました。私の本務校である埼玉大学が、ニュー・サウス・ウェールズ大学で毎年実施している3週間の英語研修引率中の折でした。
アレクサンダー教授の研究室は、ケンジントン・キャンパスのほぼ中央にあります。こじんまりとした1室に入ると、接客用の椅子とテーブル、窓よりに机とコンピューター、両側に本棚があります。棚の左側は詩の関係、右側は小説関係に分類されて、分類ごとの著者アルファベット順に整理して並べてありました。日本語の書籍もちらほら見受けられましたが、中岡洋・芦澤久江、『シャーロット・ブロンテ書簡全集/註解』は、厚さのこともあり、くっきりと目立つ存在でした。
アレクサンダー教授は、日本の研究・教育環境や学会の状況を尋ね、そしてオーストラリアでは、大学職にますます経営感覚が求められるようになってきていることを語りました。Juvenilia PressからPatrick Branwell Brontë,The History of the Young Men を出版したこと、Oxford University Pressから The Brontës, Tales of Glass Town, Angria, and Gondal およびCharlotte Brontë, Selected Lettersが出版されることを語り、そしてブロンテに関しては、ロマン派との関係をもっと探ってみたいとのことでした。
キャンパスまで毎日歩いて通い、週1回ヨガをやっているそうです。対談の間、常に微笑みを絶やすことなく、自分の疑問を直截に尋ね自分の考えを明白に述べる姿勢の中に、公私の生活のバランスを取りつつ、しなやかにそして力強く生きる現代の研究者を感じさせました。

(宇田 和子)