2017/10/17

日本ブロンテ協会2017年大会が終了いたしました

1014日(土)に、中央大学(多摩キャンパス)にて2017年大会が開かれ、盛会のうちに終わりました。

午前の部4つの研究発表では、前半は『ジェイン・エア』に描かれる「空色」のドレスに着眼した発表と、Daphne du MaurierWinifred Gérinによるブランウェルの2つの伝記の比較。後半は、『ヴィレット』に描かれる鬱病や身体を分析する発表と、シャーロット作品のヒロインの容姿を中心に執筆スタイルを検証する発表が行われました。午後の部では、ブランウェル・ブロンテ生誕200年を記念して、京都大学の廣野由美子教授による「ブランウェルは第四の小説家になりえたか?――その可能性と不可能性を探る」の講演が、多くの共感を呼びました。続いて「ブランウェルの人と芸術」と題するシンポジウムが行われ、絵画、音楽、バイオフィクション、詩といった多角的な側面から、ブランウェルの人物像と芸術についての考察がなされました。ブロンテ家でただ一人の男児として生を受け、姉妹の栄光の陰に隠れた存在であったブランウェル・ブロンテに光を当てる、生誕200年記念にふさわしい一日となりました。

大会の出席者は67名(会員56; 非会員11)で、懇親会の参加者が36名でした。素晴らしい会場をご提供くださいました中央大学さま、大会をお世話くださった先生方とお手伝いくださった中央大学の学生の皆さま、ご多忙のなかご出席いただきました皆さまに、深く感謝申し上げます。

来年度の日本ブロンテ協会2018年大会は、201810月13日(土)に中京学院大学(岐阜県中津川市)で開催予定です。また来年度、皆さまにお目にかかれますことを楽しみにしております。