現代詩の総合商業詩誌『詩と思想』9月号の特集ジェンダーの座談会「ジェンダーを軸に考える」に参加して、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』がフェミニズムと植民地の問題をつなぐ作品であること、エミリ・ブロンテの『嵐が丘』のヒースクリフの復讐と家父長制、アン・ブロンテは姉妹の中で一番のフェミニストであることなどの指摘を行いました。
座談会の話題は、ジャーナリズム、マスコミ、教育、信仰、正義、言語と文学など多岐にわたっています。ブロンテ姉妹への言及は、『嵐が丘』の「私はヒースクリフなの」というキャサリンの言葉について高校の先生が熱く語ったことが今も忘れられないと、座談会で語った詩人の青山いさおさんに対する応答でした。ブロンテたちの言葉の力の大きさをあらためて知る機会になりました。大田美和