日本ブロンテ協会2023年第38回大会が10月21日(土)に立正大学品川キャンパスで開催されました。
午前の部では4本の研究発表が行われました。いずれの発表においても複数の質問や感想が寄せられ、質疑応答も含めて大変有意義な時間となりました。
越後谷明恵
記憶と幽霊─『嵐が丘』における幻影としての第一世代キャサリン
石井明日香
「自分だけの部屋」の意義─Wuthering Heightsの場合
瀧川宏樹
ブランウェルの作品における男性像─1834年から36年の作品を中心に
兼中裕美
Anne Brontëの絵画をめぐる一考察
午後の部では、まず海老根宏先生よりご著書『英国一九世紀小説の光景』に関して貴重なご講演を賜り、その後は『シャーリー』を久しぶりに読み直すという大変充実した企画のシンポジウムが開催されました。
講演:
海老根宏東京大学名誉教授「英国小説と私─近刊の拙著から」
シンポジウム:
「『シャーリー』を読み直す」
発題者:石井麻璃絵
発題者:杉村藍
司会・発題者:田村真奈美
前大会に引き続き対面大会でしたが、前回を上回る53名の方々にご参加いただき、大変盛況な会となりました。大会のあとは、会場近くの素敵なフレンチカジュアルレストランで5年ぶりの懇親会も開催され、「完全復活」の大会となりました。関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。
大会に関する報告は、春先に会員宛に発行されるニューズレターでもご覧いただけます。各発表の簡単な要旨など掲載される予定です。
来年度の日本ブロンテ協会第39回大会は、神戸市看護大学で開催予定です。来年度も皆さまにお目にかかれますことを心より楽しみにしております。